ヘアー

自らの「良い人キャラ」を見限って見切り発車的に髪を切り、三千円のワックスで髪をジャックジャクに立ててみると何やら妙な高揚感。と同時に掻痒感。もうアカン。頭をぼりぼり、手についたワックスが白い粉となってコンドルのように飛んでいく。サイババみたいな有様に「飽いたな、こんな展開」と僕はつぶやいた。空は決まって曇り空。